痛むところで全然違う!肘のこわい話

スポーツは、適度に休み適度の強度で行うくらいであればケガをすることはそう多くありません。

しかし、ものすごいパフォーマンスを魅せ、
驚きの記録を出すレベルを目指し続けるべく激しく身体を酷使する行為は、
時に身体に備わっている機能を大きく超えてしまうことがあります。

そうして起こるケガの類をスポーツ障害といった呼び方をします。

痛みを少しでも和らげるため、
十分な状態で復帰するために、
間違っても悪化などさせないように、

ご自身の身体の状態には注意しましょう。
敏感すぎるくらいで丁度よいかもしれません。
また、医療機関にかかる際には状態をしっかりお伝えください。
それをもとに私たちも丁寧に対応にあたっていきます。


野球肘

「野球肘」という言葉を聞いたことがある方は少なくないかもしれません。

名前の通り野球をやっている人の肘に関係する言葉で、肘のケガのことを言います。
野球の投球動作では肘に強い負担がかかることがあります。
そのため「野球肘」といった名前がついています。

そして、その中でも痛む場所、痛み方で分類が3つほどあります。


肘の見方

手のひらを前に向けて腕をおろしてみてください。

このかっこうです。
そうした時、親指側を外側(がいそく)、小指側を内側(ないそく)といいます。


ズーム。
こんな感じです。

もしよかったら、何となくでもよいのでマーカーペンを塗ったり付箋を貼ったりしてみてください。
で、実際に野球のピッチャーの投球動作をゆっくりマネしてみてください。

内側の部分が外がわに、外側の部分が内がわに来たかと思います。

そして、これは実際に力を込めて投球をしないと実感はないかもしれませんが、
この時肘のお肌の奥ではこんなことが起きています。


投げるときに痛む!”内側型”・”外側型”

①内側型

力強くボールを投げるとき、小指側(内側)を大きく振り、加速させます。
それにより、肘の内側の靭帯が短時間かつ急速に引っ張られます。伸ばされ、ひどい場合切れてしまいます。
靭帯の位置から「内側型」とよばれています。このタイプが最も発生しやすいです

この後にお話しする「外側型」ほど危険な状態ではありませんが、
日常的に痛みが起きてしまうこともあります。
スポーツは3ヵ月~1年ほどお休みして、固定をしながら過ごす必要が出てきます。

(文章にするの難しいな…)


②外側型

またその時、親指側(外側)では肘から上の骨と肘から下の骨が強く当たってしまうことがあります。
それにより、骨の破損が起こることがあります。
細かい骨の欠片がひっかかり肘が動かせなくなるなんて恐ろしいことも起こりえます。
肘の変形が後年まで残ってしまうこともあります。
この「外側型」は特にまずい事態なので、痛む場合はレントゲンやMRIがある機関で即座に診てもらってください。
もちろん、スポーツはお休みです。


投げ切ったときに注意!”後方型”

野球の投球にて、投げ切ったときに肘はピンと張ります。

本来肘は少し曲がっているのが丁度よくできており、
ピンと張ることも可能ですが、それが過ぎると過伸展(かしんてん)という状態になります。

当たる骨は異なりますが、上でお話しした「外側型」同様、骨と骨の衝突が起こることがあります。
手のひらを前に出す姿勢の時、症状が後ろ側で起きることから「後方型」といわれます。

身体において骨同士の衝突は良いことではありません。
片方、双方が衝突で破損することがあります。

骨の破損や炎症、二の腕の筋肉にもダメージが起こることなどが考えられます。
これも、起きてしまったらスポーツはお休みです。


受診の際は…

いつ痛みが起きたか?どこが痛いか?何をした時に痛んだか?

さまざまなことを聞かれると思います。
傷んだ箇所を自分でピンポイントに特定することが難しいこともあります。
それでも大丈夫です。そのまま伝えてください。

ただ一つ、お約束してほしいことはというと、
痛いのに「このくらい平気!」と我慢して無いことにはしないでください。
「我慢できるくらいだけれど痛い」と伝えてください。

そういう情報が、大事な糸口になることもあります。






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