のもと先生の思い出

「真綿で首を締める」
という慣用句を聞くと、ある人物を思い出します。



中学3年生の夏。
部活に塾に宿題に、なかなかにハードな日々を送っていました。
あれから今に至るまで、当時ほどの頑張りを人生において更新できていないかもしれません。

そんなある日の塾。
確か夏期講習だったかと思います。

朝から英語→国語→数学の授業を受け、
お昼をはさんで自習、そして夕方から再び英語→国語→数学の授業。

たしかこんなスケジュールでした。
(今思うと、先生もきついよなコレ…)

夜の国語では、ひたすら慣用句を覚える内容でした。
A4用紙いっぱいに並べられた慣用句の数々。
「さぁ覚えろ!!後でテストじゃ!!」

それでも頑張ればなんとか入ってしまうのが中学生の若い頭。
後々まで覚えていられるかはさておき、授業終わりのテストではみんな6割くらいできてしまうのでした。

授業終わりに追加の慣用句プリントを受け取る恐怖展開後、しばしの休憩。


1日のシメは数学。
クラスのみな、この数学が大好きでした。

数学担当の「野本先生」は一風変わった先生でした。
子どもがそのまま大人になっちゃったみたいな人で、
当時の私と同じような温度でポケモンの育成を語ってしまうような先生でした。

それでも子どもっぽいというわけではなく、
子どものツボを突くのが上手だったのかもしれません。


クラスメイトの筒井が、覚えたての慣用句を野本先生に問います。
「先生、真綿で首を絞めるって知ってる?」

「ん?あー、聞いた覚えだけある。」
こういうときに知ったかぶりしないのも好かれる理由でした。

「ウルトラマンが怪獣と戦うときみたいなやつ。」
後ろの席の渡辺がヒントを出します。このウルトラマンの例えは国語の先生からの教え。

「おお、短い時間でケリをつけるってやつか!」

筒井が正解を教えます。
「“じわじわ苦しめる”でしたー。」

そこでそうだったかー!とでも言って、さっさと数学を始めればよかったものの、これに対する先生の一言が私たちを動けなくさせました。

「ああ、ジュワッジュワッと苦しめるのな。」

「「「「「( ;∀;)!!!!!!!!」」」」」

ただでさえ笑いの沸点が低い中学生たち。しかも一日中勉強漬けで頭から煙が出ている私たちにこれは効きます。
それから五分ほどはもちろん、時々起こる思い出し笑い。

あれから25年近く経つ今でも、ときどき思い出してクスリと笑えてしまいます。


真綿で首を絞める図。


野本先生に教えてもらった期間はあまり長くなかったと記憶しています。
半年くらいで辞めてしまったのか、異動になったのか、詳しくは聞けなかったか気がします。

でも、こういうしょうもない思い出ほど、割と長く残るんですよね。





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